2021年 新年のご挨拶

謹んで新年のお慶びを申し上げます。
みなさまの2021年が、どうかあたたかさに満ちたものになりますように。

昨年の3月ごろ、東京も社会機能が留まり不安が拡がりゆくなかで、草木がふたたび芽生えてきたときの安堵感がわすれられません。自然があって季節が確かにめぐっていれば、きっとだいじょうぶ、そのような気持ちになったのを思い出します。

無論、人間社会はいまだ世界中で、苦しく困難な状況が続いています。
感染症と現代社会のありよう、あらわになった近現代の諸問題、そこから未来像を問い直すこと……考えても考えても追いつかないことばかりです。しかしあきらめることなく、といのきもその活動の視座——自然・生きもの・生きること、その多様なかかわり合い、結びつきをよく知るということ——から、今年も逞しく問い、考え、話し合い、しぶとくものづくりを続けてゆきたいと思います。

本年も、制作の現場でお目にかかれることをたのしみにしております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。